Information About Morocco01 モロッコあれこれ01

パスポート・ビザ(査証)

日本国籍の方は観光での3ヶ月以内の滞在には査証(ビザ)は不要ですが、パスポートの残存有効期間は90日以上が必要です。

出入国に関する注意

  • 入国時、パスポートに入国番号(通常は,数字6桁+アルファベット2文字)が押印されます。この番号は,ホテルでの宿泊時や出国時に必要となります。稀に審査官がスタンプを押し忘れることがありますので,入国審査手続き後,必ずパスポートの入国印と入国番号を確かめてください。
  • フェリーでモロッコに入国する場合、入国手続きは船内で行われます。必ず手続きを済ませて下船・入国してください。
    詳しくは、外務省海外安全ホームページをご覧ください。
    https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure_124.html

ホテル事情

観光国ということで、1泊30,000円からの大手ホテルチェーンの豪華ホテルもありますし、1泊600円~のバックパッカー用の安宿まで、幅広い価格帯のものがあります。

★★★★★ 5つ星ホテル

一部屋:2万円~
何でも揃う豪華ホテル。アメニティー等も充実。
施設も充実していて1日ホテルでゆっくりするのもよいでしょう。

★★★★ 4つ星ホテル

一部屋:1万円~
日本人のツアーでも多く利用するランクのホテル。
部屋も清潔で設備も整っていて特に問題ありません。
ホテルによっては十分高級感を味わえます。
ただヨーロッパスタイルの為、日本のホテルに備え付けてあるような寝巻、
歯ブラシ、シャンプー、カミソリ、ドライヤー、スリッパ、
湯沸かしポット等のアメニティーはほぼありません。

★★★ 3つ星ホテル

一部屋:6,000円~1万円
設備、値段的にも一番利用しやすいランク。
部屋も清潔で基本的にシャワー、トイレ付。
レストランもあり、英語での対応もほぼ可。
室内には石鹸、タオルは大抵あります。

★★ 2つ星ホテル

一部屋:2,000円~4,000円
少し費用を抑えたいがあまり安すぎるのは…という人にお勧め。
シャワー、トイレが共同のホテルも多くなります。

★ 1つ星、星なし

一部屋:500円~1,500円
1泊500円ぐらいからで値段も様々。清潔さも様々。
部屋もベッドのみでアメニティーも何もなく、トイレ、シャワーはほぼ共同。
シャワーは別途料金がかかる場合もあるので確認要。
新しく設備もそれなりに揃っているところもあるが、かなり不衛生な所もあるのでよく見て決めた方がいいかも。
鍵がかからなかったりもあるので貴重品管理には気をつけましょう。
また、シャワーの出が良くなかったり、お湯が出なかったりするので冬は注意です。

リアド

邸宅や民家を改築して宿泊施設にしたもの。
伝統的な造りでパティオやテラスがあり、内装もモロッコ風でこだわった、ホテルとはまた一味違った宿泊施設です。
超豪華人気リアドからお手頃なものまでたくさんのリアドが各都市のメディナ内にはあります。
モロッコの伝統的な建物を見るには最適です。
パティオなどではゆっくりスタッフやお客さんとのコミュニケーションもとりやすく、モロッコの日常に触れることも出来るでしょう。
メディナ内にあり場所によっては見つけにくいリアドもあります。
その場合はスタッフが迎えに来てくれますのでお願いしましょう。

お金に関すること

両替・カード・トラベラーズチェック

両替可能な場所:カサブランカ空港の到着口を出た所の両替窓口・各都市の銀行(BMCI)・両替店(砂漠や田舎の都市は難しい)・ほとんどの4つ星以上のホテル

基本的にレートはどこでも同じです。日本円から換金出来るので、わざわざドル・ユーロを持っていく必要はありません。
T/C(トラベラーズチェック)は、どの通貨建てでも換金しにくいのでおすすめできません。
クレジットカードは、最近になって観光地の土産物屋やレストランで受け付けてくれるようになりましたが、全店ではありません。5%の手数料を取られることがあり、面倒に思われることが多いので、現金のほうが好まれます。

再両替

ディラハムの国外持ち出しは原則禁止なのでモロッコ出国が近づくに連れ、両替は使う分のみ、少しずつした方が良いでしょう。
使い切れなかったディラハムをドルやユーロに再両替するのは可能ですが、レートがかなり悪くなるので使い切ることをお勧めします。どうしても使いきれなかった場合、空港の銀行でのみ再両替が可能です。

モロッコの銀行”BMCI”
モロッコの銀行”BMCI”
銀行での両替の様子
銀行での両替の様子

電 圧

ほとんどが220Vです。
日本の電気製品はほとんどが100Vであるため、日本製品を利用するには変圧器が必要です。
最近では、海外でもそのまま使えるものも多く出てきたので、一度、確認してみて下さい。
コンセントの差込口は、大体が丸穴2つのCタイプとなります。
3つ穴タイプのSEタイプも時々見られますが、Cタイプのみでほぼ対応できます。

飲料水

モロッコの水は石灰分を多く含む硬水です。普段軟水を飲む日本人は、お腹を壊すこともあります。ミネラルウォーターを利用するのが好ましいです。特に旅行中は体調が不安定なので水道水はおすすめしません。
レストランや商店ではペットボトル水1本(500ml)5DH程度で購入できます。
ホテル内では12DH程度と割高です。いずれも簡単に購入できます。
うがい、歯磨き、シャワー程度であれば水道水で大丈夫でしょう。

一番クセが無く飲みやすい Sidi ali(シディ・アリ)
一番クセが無く飲みやすい
Sidi ali(シディ・アリ)

お得!モロッコ情報

タクシーについて

タクシーもモロッコを旅する上で必要な足になります。
モロッコのタクシーには2種類あります。
市内を走る短距離のプチタクシー(Petit Taxi)、長距離を走るグランタクシー(Grand Taxi)。
マラケシュはベージュ、カサブランカ、フェズは赤のようにプチタクシーは町ごとに色が違います。

町ごとに色が違うモロッコのタクシー
町ごとに色が違うモロッコのタクシー
フェズのタクシー
フェズのタクシー
タルーダントのグランタクシー乗り場
タルーダントのグランタクシー乗り場

グランタクシーは町から町を結ぶ”乗合”長距離タクシーです。 乗用車で運転手を除いて6人の乗客が乗り合わせます。 グランタクシー乗り場がどこの町にもあり、 行き先ごとにタクシーが待機しています。 乗客が6人そろってタクシーは出発するので出発時間は決まっていません。 行き先によっては乗客が集まらず、長い間待つこともあるようです。 料金は乗車区間ごとに決められています。車1台いくら、 と言う料金設定なのでその料金を乗った人数で割ったのが一人当たりの料金となります。 車は7人も乗るからと言って、決して大きな車ではなく、日本では5人乗りだと思われる、 普通の乗用車です(車種はどこもベンツが多いのですが…)。 後部座席に4人、助手席に2人が乗ります。 体の大きさ、性別関係なく詰め込まれるといった感じなので快適とはほど遠い乗り心地… 一時間乗ればぐったり。かなり疲れます。

所要時間は民間バスと比べれば断然短いですが清潔とは言い難い車内です。 車なのに乗っているとドアから隙間風を感じました。 狭いのがイヤだという人は一人で2人分を払い、ゆっくりと座ることもできます。 一人の場合は助手席を占領すればゆっくりです。長距離の乗車なら2人分払う価値はあると思います。 行きたい町、村によっては列車もバスも通ってなく、 グランタクシーも人が集まらないという区間があります。 そんなときは割高にはなりますがグランタクシー1台をチャーターすることもできます。

プチタクシーは市内を走るタクシーです。タクシーは運転手を含めず3人乗りです。 乗客がいるタクシーでも同じ方向で、定員に達していなければ相乗りすることができます。 手を上げて行き先をドライバーに伝えてみて方向が同じなら乗せてくれます。 時間、場所によっては全くタクシーが捕まらないこともあります。 駅前や人が多いところ、夕方などは難しくなります。 少し場所を変えて人の少ないところで探したほうがいいでしょう。

基本的にプチタクシーは安く便利ですが、大きな街になるほど料金がまちまち。 観光客だからと、ぼるドライバーが多くなります。 特にひどいのはマラケシュです。 料金メーターをたおさずに走り通常の2~3倍の料金を言ってきたりします。 料金メーターを倒さずに走ろうとする場合は指をさしてメーターを入れてもらうように主張しましょう。 心配なときは乗る前に料金を確認することもできます。 納得いかない料金なら「いらない」と言えば走り去ります。 タクシーをひろうのも大変なのに料金交渉まで・・・

あまりにも捕まらないときは少し料金が高めでも乗ってしまったほうが早いかも。 (もともとの料金が安いのでぼられても日本円で200円~300円程度なのであまり神経質になりすぎなくてもいいかもしれません) 初乗りは大体どの街も1.4DHぐらいからです。 夜は夜間料金になり日中より料金が50%上がります。 ただし、どこの街も最低料金を設定していて5DHぐらいです。 小さな町になると市内均一料金のところもあります。 均一料金のタクシーにはメーターがついていなかったり、メーターを倒さないこともあります。

バスについて

個人旅行するならバスの利用が多くなってきます。国内には大きく分けてバスは3種類「CTM」「 SUPRATOURS」「民間バス」があります。3つのバスの特徴は以下の通りです。

CTM

少し値段が高いが冷房もついて車両も綺麗な観光客向けのバス。Supratours:SUPRATOURS ONCF(列車会社)運営。列車がない区間の運行。民間バスと比べるとこちらも割高ですが、車体も新しく快適です。 ※CTMとSUPRATOURSの値段はほぼ同額

CTM
CTM
CTMのチケット売り場
CTMのチケット売り場

民間バス

いくつものバス会社が運行しています。CTM、SUPRATOURSに比べると5~10%程度安いです。ただ、バス停ではないところで乗降があるので時間は1.5倍ぐらいかかることも。車輌は会社によってまちまちで、かなり古く乗り心地の悪いバスもありますし、比較的清潔なバスも。また、席指定ではないので混雑していて、バスの故障もよくあります。小さな町では民間バスしかないことも。

民間バス
民間バス

『乗り過ごしに注意!!』

長距離になると途中でトイレ休憩がありますが事前に何時間後に休憩があるというような案内は一切ありませんし、休憩がない路線もあるので乗車前に必ず済ませておいた方が賢明です。トイレ休憩がある場合も出発時間の案内はありません。15~20分ぐらいが目安です。出発時間になるとドライバーがクラクションを鳴らします。これが合図です。乗り遅れないように…また、途中、CTM、Supratoursでも幾つかのバス停に乗降者の為に停まります。民間のバスはバス停以外にも停車します。下車する際もドライバーの案内はなく又バスターミナルにも表示がほぼないのでバスがどこに停まっているかわかりません。目的地が終点の場合はゆっくり乗っていられますがそうでない場合は注意が必要です。到着時間や所要時間を事前に確認し、その時間を目安にするか、道路にある看板等をよく見て場所を把握するか、乗っている現地の人に場所を聞く方が良いでしょう。ただ、到着時間が遅れることも多々あります。道路の看板も町の中に入ってくると少なくなります。モロッコ人に場所を聞いても分からなかったり、たまに間違っていることもあります。なかなか、確信を持てませんので様々な情報を元に下車場所かどうかを判断するといいかも…もちろん一番いいのはドライバーに聞くのがいいのですが英語が話せないことが多いので。または同じバスの乗客に自分が降りる町を伝えて(アピールして)おけば、その町に着いたときに誰かが教えてくれます。

エッサウィラの民間バスの売り場
エッサウィラの民間バスの売り場

列車について

列車は国営のONCFが運行。主要都市を結んでいるので移動にも便利。1等車と2等車があります。両者ともコンパートメント型(個室で向かい合って座るタイプ)冷暖房も完備1等車は1コンパートメントが6人用で3人掛の座席で指定席2等車は1コンパートメントが8人用で4人掛の座席で自由席各車輌の端にトイレもあり、1等車のトイレはトイレットペーパー付。ドリンク、サンドイッチ、スナック等の車内販売有。ただし、かなり割高でサンドイッチはあまり美味しくないので、ミネラルウォーターやサンドイッチ等は乗る前に外で買って持ち込むのが良いでしょう。2等車のシートも1等車ほどではありませんが、クッションタイプで柔らかいので、経済的に行きたい場合はこちらでも十分快適。ですが、混み合う路線の途中から乗る場合は、2等車だと席が見つからない場合があるので、1等車の指定席を取っていた方が無難。ただ、便によって、1等車は1便につき1車輌分しかないので、直前のチケット購入だと満席の場合もあります。電話予約不可。事前のチケット購入は可能ですが、直接窓口に行って購入しなければいけません。

駅に到着した列車
駅に到着した列車
列車のキップ
列車のキップ
カサブランカの駅
カサブランカの駅